ケアマネ試験に一発合格した「おあしす」です。
ケアマネの資格を取るには1年から2年の期間を勉強期間にあてなければいけません。
また、ケアマネの仕事内容はきついと思われています。ケアマネをしていたけど、今はしていないなどケアマネの仕事に合わない方もいらっしゃいます。
今からケアマネを目指すべきなのかを解説します。
- ケアマネのメリットは、デスクワークが中心なので70歳ぐらいまで働け、休みの計画がしやすいことです
- ケアマネのデメリットは、書類が多く、管理することが多く、家族と利用者の板挟みになる、仕事がルーティンワークではなく人間が相手なので予想外のことが起きることです
- ケアマネは研修に時間とお金がかかるが飛び抜けて収入が多いわけではない
- 介護保険法という法律を扱う資格なので法改正などの最新情報は、理解しておかなければいけない
ケアマネのメリット
ケアマネのメリットは多いです。将来を見据えてケアマネをするためにもメリットを押さえておきましょう。
デスクワークだから介護現場の肉体労働をしなくていい
介護職からケアマネをする方、国家資格でケアマネ試験の受験資格を得る方がいると思います。
介護職からケアマネになった方は、移乗介助や排泄介助等の身体介護で腰を痛めたり疲労を溜めたと思います。
居宅ケアマネになれば、介助と無縁のデクスワークになります。まったく介助しないわけではありませんが体の負担は劇的に減ります。
施設ケアマネは、現場との兼務が多いですが施設で一人だけケアマネであれば専従でケアマネをすることができます。
デスクワークなので65歳以上でも仕事ができる
ケアマネは、居宅ケアマネであればデスクワークのみです。体力的にも余裕ができます。介護の現場であれば65歳以上になれば若い職員との体力差が明らかになります。
動けない職員は、評価が低くなりボーナスが少なくなったりします。
今の時代、65歳以上でも働ける環境はありがたいものです。しかも、給与を下げずに仕事が続けられる職業は数少ないです。
介護保険や介護業界の最新知識を学ぶ機会が多く独立するときに役立つ
「ケアマネは、研修に始まり研修に終わる」と言われます。介護保険は3年ごとに更新されますし、厚生労働省の通知は毎月のようにあります。
それだけ、変更の多い制度が介護保険制度なのです。ケアマネは、介護保険の変更があるたびに勉強しないといけません。
「知らなかった」で済まされないのが介護保険制度です。
また、介護保険事業所に出入りすることで事業所のことを知ったり現状を知ることができます。
介護保険制度を知っていれば、介護保険事業所の収入や法律が分かることになります。上手く利用者を集められている介護保険事業所に出入りし利用者を担当することで事業の内容も分かります。
手探りでするよりは、いろいろな事業所を見て学ぶことは将来独立する上で大きいと思います。
夜勤が無く、仕事の段取りをしっかりしていれば残業が少ない
居宅ケアマネや施設ケアマネを専従で働けば、夜勤をすることは無くなります。
夜勤は体の消耗が大きく、ケアマネにとっては日勤が減るためにケアマネ業務に支障がでます。
夜勤が苦手な方にとっては、ケアマネは夜勤をせずに済むと思います。ただ、施設ケアマネは夜勤を週1ですることがあります。入職する前に夜勤の有無は確認した方がいいと思います。
土日に休みが多い
ケアマネは、現場の仕事がほとんど無いので土日に定期の休みが取りやすいです。
居宅と他の介護事業所を兼業されている所は、土曜日を出勤にし平日に1日休みがあるところがあります。
居宅であれば、ほとんど土日が休みです。
ケアマネのデメリット
ケアマネにもデメリットはあります。デメリットが多いとケアマネを辞めることになるのでデメリットが嫌な方はケアマネを目指さない方がいいです。
作成書類が多い
- ケアプラン
- 給付管理関係書類
- フェイスシート
- アセスメントシート
- モニタリングシート
- 個人情報取扱い同意書
- 契約書
- 主治医からの居宅サービス計画書に対する照会
- サービス担当者会議議事録
- サービス担当者会議に出席できなかったサービス事業所からの照会
- 利用票別表控え
- 評価表
- 各サービス事業所の毎月のモニタリング
- 各サービス事業者の評価表
これだけの書類を作成します。毎月作成するものや介護保険の認定があった時や利用者の状態変化や介護サービスの利用に関する変更があった時はケアプランを再作成しなければいけません。
家族と利用者の間に挟まれる
利用者が家族と同じ意見か家族に一任していれば、意見の統一ができるのですが、利用者と家族の意見が違うとケアマネが調整をしなければいけません。
利用者の尊厳や利用者本位が原則であれば利用者を優先すればいいのですが、特に在宅であると家族が介護をしていることもあり家族の意見を無視することはできません。
利用者の理解力が低下していれば、家族の意見を優先したくなります。
ケアマネは、利用者と家族の間で板挟みになり自分が正しいと思うことを言えない時もあります。ケアマネの仕事は、より良い方向に利用者と家族を導くことです。
それをできるまでが経験と知識が必要です。
介護保険や医療保険の更新の把握
担当者数が増えると保険関係の更新を確認するだけで手間です。
介護保険認定は申請しないと更新されないので確実に申請をしないといけません。介護保険認定の申請ができていないと利用者はサービスを継続して利用することができません。
医療保険も1年で更新が来るので新しい保険証のコピーをもらうのが手間になります。
特変が起きた時の対応
居宅でも施設でも特変が起きたら対応しなければいけません。独居の方が倒れていたりすると入院するためにご家族に連絡もしないといけないなど仕事が一気に増えてしまいます。
ケアマネの仕事以外のことを頼まれる
居宅ケアマネでは、ヘルパーを兼務し施設ケアマネでは介護職兼務となることがあります。兼務をしていなくても施設では、これはケアマネ業務ではないだろうと思うような業務をします。
例えば、入居者の病院送迎、入居者の買い物、入浴介助、フロアの見守り、介護記録の記入などです。
ほとんど介護職と同じことをしています。働く法人によると思いますが、きちんと分業されている施設が働きやすいと思います。
困難事例を任されると仕事がはかどらない
困難事例とは、キーパーソンの家族が非協力、ご本人が重度の認知症や問題行動のある方です。
生活をするためにケアプランを作成するのですが、ケアプランに同意しても実行せず生活の向上ができないのが困難事例です。
通常は、月に1回の訪問が毎週行かなければ行けないとなると業務が増えてしまいますし問題解決の方法も正解が分からず苦労します。
居宅で困難事例が多いと大変になるので、バランスよく利用者担当を配分している事業所はあります。
法改正や行政の変更が多いのに、全て知っていて当たり前
介護保険法は3年ごとに大規模な改正があり、厚生労働省の通知は毎月のようにあります。
改正を熟知するだけで時間が取られます。通常の業務をしながら法改正の勉強をするには、特別な時間を設ける必要があります。
事業所によっては、最新の改正や通知を勉強会で検討することがあるようです。
ライセンスの更新研修の費用が高く、時間を取られる
更新研修は、5年に1回だけでなく専門1や専門2と実務期間に応じて研修があります。専門1や専門2を受講していたら5年ごとの更新研修は内容が縮小されます。
しかし、お金と時間を多く取られます。
研修が1日や2日ならいいのですが1週間程度あるとなると有給を消費し、さらに受講料を支払わないといけません。
研修制度は、必要だと思いますがライセンスを持っている人に負担がないように改正していただきと思います。
月末は、仕事が集中するので忙しい
月末は、モニタリング、報酬請求と仕事が集中して残業をする方が多いです。
モニタリングに関しては月末を避けて計画的にすればいいのですが思い通りに仕事を進められないことがあります。
仕事の性質上、月末と月初めが忙しくなるのは宿命だと思います。
ケアマネの収入
ケアマネの収入は、地域差があり年収300万〜500万で幅が広いです。管理者との兼務であれば年収600万円の求人もあります。
ケアマネとして収入を得たいなら管理者勤務が必須です。管理者業務を学びいつでも管理者ができるようにしておくと収入アップしたい時に焦らずにすみます。
居宅介護支援事業所の管理者になるには、主任ケアマネは必須です。
まとめ
- ケアマネのメリットは、働きやすい、スキルアップができる、夜勤が無いことが多い、休みの予定が立てやすいです
- ケアマネのデメリットは、仕事の性質上ストレスがかかりやすく仕事量が多かったり、仕事をするための費用や時間を自分が捻出する必要があることです
- ケアマネの年収は、役職を兼務することで大幅にアップします
- 年収は、主任ケアマネになり管理者になることで上げることができます
- 介護保険法に詳しく、いろいろな事業所を見ることができると将来的に介護保険事業所を開設する時に役立ちます
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