40代、未経験で介護職ができるかを現役ケアマネが解説

介護転職

現役ケアマネの「おあしす」です。介護業界歴は9年です。

30代半ばで柔道整復師の資格を活かして機能訓練指導員として働き始めました。受験資格を満たしたのでケアマネを取得し、全体的なケアプランを作成したくてケアマネをしています。

私は、営業職、経理、柔道整復師、製造業と色々な仕事を経験してきました。介護業界は30代も過ぎた頃だったので働き始めは遅い方でした。

40代で介護職となると仕事を辞めてか仕事復帰の時に始めると思います。40代で介護職は遅いと思われるかもしれませんが、そんなことはないです。

40代、未経験で介護職ができるか解説します。

40代未経験は介護職に向いている

なぜ、40代未経験で介護職に向いているかというと利用者さんは95パーセントが高齢者です。

80歳近くの方が介護の対象であることが多いと40代の方が20代の若者より年齢が近く共感できることが多く、コミュニケーションが取りやすいです。

また、40年の人生経験があるので多様な価値観を持つことができるので多くの方と楽しくコミュニケーションをとることができます。

介護は人を相手にするという点では、接客業と変わりません。人には感情がありますので人間的な付き合いが介護職には必要です。

介護職に必要なこと

介護職に必要なことは、コミュニケーション、身体介護の技術、生活援助の技術です。

コミュニケーション

コミュニケーションは、相手がしたいことやしてもらいことを先読みしてしたり相手が喜んでもらえることをすることです。介護は、信頼関係があってできます。まずは、利用者さんとの人間関係を築くことが重要です。

身体介護の技術

身体介護の技術とは、移乗介助、移動介助、排泄介助、入浴介助などで利用者さんの身体に直接触れてする介護技術です。

身体介護の技術は、入職してから身に付けることがほとんどです。入職前に身に付けるなら初任者研修や実務者研修を受講するのもいいかもしれません。初任者研修や実務者研修は職業訓練で受講できます。

生活援助の技術

生活援助の技術とは、掃除洗濯や調理などで利用者さんの身体に直接触れずにする支援です。

生活援助は、家事の延長なのでしっかり教えてもらえるわけではありません。また、調理は得意、不得意があります。

40代の方に介護職をおすすめする理由

一般の企業と介護業界は違います。未経験で介護職になるといい面もあります。

介護職は、仕事がシフト制で時間が決まってます。少し仕事が残っていたら残業することもありますがほとんどの場合、定時で帰ることができます。

一般企業だとサービス残業が当たり前ですが介護職には残業がありません。

60歳以上でも活躍して働くことができる

今は、65歳以上でも働くことができますが60歳でも現役で活躍できるのが介護職です。レクレーションや軽介助ができるだけで仕事ができます。

介護業界の人手不足は続くのでできるだけ長く働いてもらいたいのが経営者の本音のようです。

また、ケアマネになれば70歳近くまで仕事をされている方がいらっしゃります。

良好な人間関係が多く、人に感謝される

介護関係では、いい人が集まることが多いです。職業柄でケアをすることが好きな人であったり高齢者と和気あいあいと過ごすことが好きな人はいい人が多く人間関係で崩れることは少ないです。

また、利用者さんからも感謝をされるのでやってる方も気持ち良く仕事ができます。

仕事内容は単純な作業であるが奥が深くやりがいがある

介護の仕事は、コミュニケーション、身体介護、生活援助ですが、たいがいの方が2ヶ月である程度の仕事はできます。普通の仕事であれば何ヶ月もしてやっと仕事になれるのですが、介護は単純作業が多いので難しいことはありません。

ただ、トラブル対応に関しては事前に利用者さんの情報を読み込んだり知識が無いと対応できず先輩職員に助けを求めることになります。

介護医療と呼ばれるように介護でも低血圧、高血圧、低血糖、意識が弱い、認知症、がんへの対応など医学的な対応を求められます。介護では医療行為ができないので初期の医療に繋ぐ対応が重要になってきます。

また、利用者さんの状態観察など介護職がする仕事は奥が深くやりがいがあります。

介護職をおすすめしない人

介護職は、ほとんどの人がなれます。しかし、介護職の適性を考えると別の仕事をした方がいいと思う人も多いです。

せっかちで短気な人は、自分のペースで仕事をしようとするので高齢者のスピードについていけなくなりストレスを感じるようになります。

仕事と割り切る人は、利用者が高齢者で弱い存在だと利用者を物扱いしたり馬鹿にした態度をとっていることがあります。介護において個人の尊厳は保たれなければいけません。人間が相手なのに効率を追い求めようとすると本末転倒します。

病識を理解できない人は、認知症に対する対応が難しくなります。高齢者は、認知症でなくても問題行動を起こすことがあります。それは、何らかの病気でなっていることがほとんどです。なぜ、問題行動をとるのか理解しないと問題行動は繰り返されます。

まとめ

  • 対象者が高齢者で40代の方が年も近く共感でき介護職に向いています
  • 介護の仕事は、単純労働なので2ヶ月ぐらいで夜勤もできます
  • 深く介護医療を知ろうとしたり認知症ケアのスペシャリストになろうとすると勉強や経験が必要でやりがいがあります
  • 介護職がおすすめな40代は、感謝されるのが好き、観察力がある、接客業をしていた、医療に興味がある、人に興味がある方です
  • 介護職をすすめない40代は、せっかちで短気な人、ケアに効率を求め過ぎてしまう人、病気を理解せず対応をしてしまう人です
  • 介護職は、一般企業やブラック企業と違って残業がほとんどない、60歳以上でも活躍する場がある、良好な人間関係を築くことが多い、仕事の奥が深いのでやりがいがある

コメント

タイトルとURLをコピーしました