ケアマネ試験に一発合格した施設ケアマネの「おあしす」です。
居宅ケアマネと施設ケアマネはどちらが子育て世代には向いているのか?
現場からケアマネに転職する際は、子育てと仕事の両立を考えると思います。
一旦、転職するとすぐには職場は変えられません。ライフスタイルに合わせて
職場を選びたいものです。
- 施設ケアマネが子育て世代に向いています
- 定時で帰れることが多い
- 急変があっても施設の職員に依頼すればいい
- 施設が住居だからいつでも訪問ができる
- ケアマネと管理者を兼務することでキャリアアップに繋がる
男女共に子育てをしていると帰りの時間が気になるものです。
早く帰るには居宅ケアマネと施設ケアマネではどちらがいいか解説します。
施設ケアマネのメリットとデメリット
メリットから解説します。
施設は、利用者様やケアをする職員が近くにいるので業務効率がいいです。
訪問すればそこに利用者様がいらっしゃるので担当数が多いとはいえ仕事は進みます。
また、状況がわかりやすいのでモニタリングなどの書類を作成しやすいです。
そして、何か特別な変化があれば主治医連絡や家族連絡などのケアマネの仕事を終わらせておけば後は、職員に任せて退社することもできます。
ケアマネと管理者を兼務している施設は多いですし、そういう求人が多いです。兼務することによって給与もケアマネ業務の手当より割増しになります。長く働こうと思えば、収入は高いにこしたことはありません。
施設ケアマネの方がやりやすいことが多いです。
施設管理をするには、家族対応などの管理業務の経験が必要になってきます。
しかし、デメリットが無いかと言えばそうではありません。メリットの裏返しでデメリットもあります。
担当が多いだけに一つのことに長く時間をかけ過ぎると書類作成が遅れていきます。特別養護老人ホームのケアマネは、100人が担当限度になっています。さすがに100人はないですが、60人は担当することになります。
仕事効率はいいが60人を1人で担当すると1人にかけられる時間は限られます。
また、1人ケアマネは居宅にしろ施設にしろ厳しいものがあります。医療ニーズが強い介護度3以上の利用者様の対応は医療知識が無いと難しいです。医療知識がなければ、どうしたら利用者様が良くなるのか自分の知識だけでは難しくなります。施設の看護師が経験豊富だといいのですが、そうでなければ自分で医療分野の問題を考えないといけません。
また、問題が起きるとすぐにケアマネに連絡してくれるのはいいのですが、解決策を求められます。解決策は考えますが、1人でやるには限界があります。いろいろな意見を出してもらうことで仕事は前に進むと思います。
そして、解決策を考えても従ってくれなかったりします。現場とケアマネが同じ職場だと人間関係を考慮すると強くは言えません。職場によると思いますが、いろいろな方を介護職は対応しているので介護職の方針に合わないことは忘れがちになります。以前も伝えたのにやっていないことがあります。
私は、現場の介護職が不足しているので介護職を兼務しています。また、機能訓練指導員も兼務しています。正直、兼務し過ぎでどれも中途半端になっています。事業所の都合で兼務することは多いと思います。専従でケアマネをすると給与は低くなりますが、兼務するのは大変です。求人を選ぶ際は、家庭重視の方は専従がいいと思います。
今の施設入所者は、年金や収入が多くある方が多い印象です。ご自身の収入が少ない方は、ご家族が施設費を支払っています。今の経済環境で、施設入所することはハードルが高いです。つまり、家族が熱心でなければ施設入所はしないということです。
または、家族が介護をできないから施設入所というパターンもあります。
家族が熱心だと施設への要求が高くなります。施設ケアマネ=入居者担当ということでいろいろな要求をされます。全てを処理すると書類作成業務に支障がきます。
家族が熱心なところは少ないですが自分の労力をかけなければいけません。
施設ケアマネはほとんどが1人です。
自分で解決する能力が無いと難しい面があります。
ケアマネは簡単ではないし、時間もないです。
介護職との兼務は程々にしたいものです。
施設ケアマネが定時で帰れる理由
施設ケアマネのメリットとデメリットを解説しました。
居宅ケアマネでもメリットとデメリットはあります。定時で帰れるという面では、施設ケアマネの方が可能性が高いと思います。
なぜなら
日々の生活を見ているので、問題がありそうな時は前兆が分かります。居宅だと利用者様の生活を全て見ることができず、問題が起きた時に家族や本人から連絡があると問題が大きい状態で対応することになります。問題は小さいうちに解決することで自分の作業時間を短縮することができます。
問題が起きないように日々考えていれば、問題自体が起きることはありません。ただし、体の急変は大きな基礎疾患を持っている方に起きることです。心不全などが代表的な基礎疾患です。しかし、心不全などは医療機関での対応なので救急搬送などの手続きをすれば済みます。
大事なのは、いつ決断するかです。
救急搬送も夕方になってすると帰宅時間は伸びてしまいます。看護師や主治医と早めに相談して決断をすれば、朝や昼に救急搬送できます。
それさえすれば業務を満遍なくこなすことができるので居宅ケアマネより施設ケアマネは安定すると思います。
居宅ケアマネの方でも、今までの経験でリスクのある時は訪問や連絡を増やすと思います。そうすることで、緊急対応を少なくすることができます。
施設ケアマネのデメリットはありますが、
経験や段取りを上手くしていけば時間短縮は、
できます。
施設ケアマネが職場を選ぶ際の注意点
待遇や働く条件は重要です。ただ、早く帰るためには職場の状況が大事なので施設ケアマネを始める前に確認をします。
専従か兼務か
介護職を兼務してしまうと現場が忙しくなり書類作成や担当者の対応が難しくなります。介護職の仕事を限定した形で働けるようにすることが大事です。
担当人数
専従なら40人は担当できます。しかし、兼務なら兼務する内容によりますが5〜10人です。居宅より担当が少ないといつか居宅に行こうと思っても経験値が積めません。最低でも15人は、担当したいです。
夜勤があるかないか
夜勤できる人が少ない職場ではケアマネも夜勤をすることがあります。夜勤ができない方は、職場の選択肢にならないことがあると思います。最初に確認した方がいいと思います。
入居者の特徴
グループホームは、身体的な介護度は低いですが問題行動が多いです。また、最近は有料老人ホームでも認知症の方がいらっしゃいます。身体機能は問題がないのですが、徘徊や他者の居室に勝手に入ることがあります。そして、身体機能に問題のある重度の方は対応が大変になります。
職員の数
職員が明らかに少ないと現場をしないといけなかったり、ケアプランを実行できない時があります。人員基準を満たしていてもシルバー人材や60歳以上の職員が多いと身体介護ができず手伝いをすることになります。
大変な施設があることは間違いありません。
ただ、そういう施設に当たらないようにすることです。
大変な施設に就職してしまうと工夫してもケアマネ業務以外の
業務をしなければいけなくなります。
まとめ
子育て世代が定時に帰れるのは、施設ケアマネです。
兼務のケアマネは、兼務の職がどれくらい時間がかかるかを考えないといけません。
例えば、午後から退勤までケアマネ専従だったり特変が起きたら動けるなどの条件が無いとケアマネ業務をすることはできません。
リスクを前もって把握して帰宅時間にトラブルが起きないように準備します。定時に帰れるかどうかは、準備しているかにかかっています。
様子がおかしいと報告があったらすぐに対応することです。
主治医連絡なのか、病院受診なのか、施設看護師対応なのかを早急にすることでリスクは軽減できます。
施設の状況は様々で入職前には、分かりません。現場の職員が足りなければ手伝うことはいいのですが、当たり前になって兼務している職員の方が動くようではケアマネ業務ができなくなります。
手伝うのはいいが、限定した形で手伝うようにするか、専従でケアマネをできる職場がいいと思います。
管理者とケアマネの兼務は多いです。管理者であればフリーな立場ですが、責任があるので現場が回らない日は手伝わないといけません。
子供が小さい時は、専従の方がいいかもしれません。
ケアマネの職場は、様々です。職場を選んでケアマネは始めるべきだと思います。
居宅ケアマネにしろ、施設ケアマネにしろ
職場選びは大事です。
自分に合った職場を選ぶことが大事です。
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