現役ケアマネの「おあしす」です。
デイサービスは特有のストレスがあります。ストレスを溜め込めばどんな職業でも長続きしません。
- 時間に追われながら仕事をする
- 利用者様やそのご家族の個性によって苦情が違い対応が難しい
- 職場の人間関係
- 介護度が重いと身体的負担が大きい
- 利用者様の安全を確保するプレッシャーがある
- 将来の不安がある
デイサービスのストレスは、体と心の疲れです
業務で疲れることによってストレスが出てきます。体が疲れていたり心にプレッシャーがかかるとストレスが大きくなります。
提供時間が決まっているので時間に追われながら業務をする
デイサービスは、始まりと終わりの時間やスケジュールが決まっています。
時間に追われて仕事をするとストレスになります。
- 送迎で渋滞に巻き込まれる
- 利用者様がデイサービスに行く準備ができておらず時間を使う
- デイサービス中のアクシデント
- デイサービス中に会話の多い利用者様の話を聞いている
- 職員の連携が取れずデイサービスの予定時間が過ぎてしまう
色々な理由でデイサービスのスケジュールは遅れます。
スケジュールが遅れないように気を遣うことがストレスになります。
利用者様やそのご家族の個性が強くて対応に苦労する
人にはそれぞれ個性があり個性に合わせた対応が必要になります。利用者様やご家族の対応も間違えると大変なことになります。
- プライドの高い方には、丁寧な対応が必要です
- 利用者様への想いが強いご家族には、丁寧な説明が必要です
- 無理難題を言われる方に対しては、管理者やオーナーに確認してデイサービスを辞められる覚悟で対応します
- 「もっと合っているデイサービスがあるかもしれませんよ」と伝えた方がいい方もいらっしゃいます
- 相性の悪い利用者様同士は近づけないようにします
職場の人間関係
一つの空間に長くいると人間関係は、相性が悪いと悪化していきます。
- 仕事の仕方が違う
- 雑談が多く仕事をしない
- 連絡がされておらず二度手間になる
- 人の話を聞かない
仕事の価値観や性格が違うとどうしても相性が悪いとストレスになります。
介護度が重いと身体的負担が大きい
介護3以上の方をデイサービスで受け入れてしまうと車椅子で全介助をすることになります。
少しでも協力動作があればいいのですが、できない時は利用者様の体重を全て抱えなければいけなくなります。
- 車椅子から椅子やベッドに移乗
- 入浴介助でシャワーチェアに移乗
- トイレ介助で立位を介助
- 排泄介助でオムツ交換をする
- 食事介助がある
デイサービスで介護度の高い方の対応は、少ないですが事業者によっては介護度が高くても受け入れている所があります。
介護度が低い方も職員に用事を言われたり職場自体が人手不足で忙しい中で介護度が高い方の対応はストレスになってきます。
安全にデイサービスを運営するために緊張感がある
要介護1や2でも歩行不安定の方は、多くいらっしゃいます。トイレに行く時などで転倒したり持病が重い方が急に体調が悪くなることがあり緊張感を持ちながら仕事をしなければいけません。
- 歩行中の転倒
- 立位時の膝折れ
- 高血圧になったり意識レベルが低くなる
- 転倒して頭部を床にぶつける
- お茶をこぼして火傷をする
利用者様の怪我に以外にも認知症の方が外に出て行かないようにするなどの注意も必要になります。
収入や将来に不安がる
介護事業で収入が得やすいのは、施設介護です。業務量が多いですし、要介護度も高く介護量が多いからです。
デイサービスは、要介護度は低いですし介護報酬も高いわけではありません。
デイサービス職員の報酬は、そこまで高いわけではありません。
- 夜勤がないので夜勤手当がない
- 特別な介護報酬が少ないので職員の給与が低いことが多い
- デイサービスの乱立で利用者を集めにくい
- 利用者様が施設入所されるとデイサービスを退所される
デイサービスは、働きやすい介護職ですが給与は低く設定されています。
ストレスの解消方法は、リフレッシュと将来設計です
ストレスの原因を解消したり、楽しいことをしたり将来の目標を持つことでストレスを軽減して仕事ができます。
時間に追われる時は、作業スピードを上げて運営スケジュールを管理する
デイサービスは、スケジュールがあるので時間に追われないようにするにはスケジュールを把握して時間の管理をしなければいけません。
また、アクシデントの対応を早くすればスケジュールが遅れることはなくなります。
利用者様やご家族の対応は、経験です
利用者様やご家族には、タイプがあります。
こういうタイプの方には、こういう対応をしないといけないと分かるには経験です。
最初は、ストレスがかかりますがこういう人で先輩職員にどういう対応をすればいいかを聞いて対応すればストレスなく過ごすことができます。
相性の悪い利用者様は、経験で分かってきます。デイサービスや介護業界は、観察力が大切です。
職場の人間関係は、広く浅く付き合いビジネスライクに付き合います
職場の人間関係で深く付き合うと怪我をすることが多いです。
深く付き合っても価値観が違うとぶつかることが多いです。仲がいいと仕事に関して強く注意ができなくなることがあります。
協力関係にある職員はいいのですが、少しサボりがちの職員は注意をすると反発したり感情的になることがあります。
仕事中に雑談に応じてしまうと仕事も進まずストレスが溜まってしまうので仕事は仕事でする姿勢を職場で持つ必要があります。
仕事をしない雰囲気の職場は、良くないです。
身体介護は、介護スキルと体力向上でやりやすくなります
身体介護は、ボディメカニクスを意識してしないと腰を痛めたり体が痛くなります。
介護スキルには、コツがあります。なんでもコツを習得しないと体に負担がかかります。
体がきついとストレスになり疲労も溜まります。
体力向上を意識しないとデイサービスの忙しい勤務もこなせなくなります。
介護スキルは、研修に参加したり先輩職員に教えてもらってスキルアップします。
体力は、日々動くようにして体のストレッチをすることが重要です。体を動かしてもストレッチをしないと体に疲労が溜まります。
怪我や転倒、急変の対応は自分の中でマニュアル化していく
どんなに気をつけても怪我や転倒、急変のリスクはあります。リスクを少なくする対応を理解したり、急変の対応を分かっていれば精神的に追い詰められません。
こうなったら、こうしようと分かっていれば対応もスムーズになり緊張は薄れます。
収入や将来は、目標を持って仕事をするしかありません
デイサービスの給与水準は他の介護形態と比べて低いです。
施設系の介護職は、24時間対応の介護なので介護報酬も多くいただけますし夜勤もあるので職員の給与水準は高いです。
デイサービスのサービス提供時間は、6時間ぐらいです。
デイサービスで給与をもらうには、管理者になることが必要です。
その為には、利用者対応やケアマネ対応、デイサービス運営が重要になってきます。
これらを身につけるためには、積極的に利用者様やご家族と関わったり先輩社員から対応方法を聞いたりデイサービス運営について考えたり学ばないといけません。
ただ、言われた仕事をするだけではこれらのスキルは身につきません。
将来の不安があるならスキルアップする姿勢が必要です。
ストレスの原因が理不尽なことだと心身をリフレッシュするしかないです
認知症の方であったり高齢者は、理解のできない言動をすることがあります。
いくら注意しても理解のできない迷惑行為を繰り返すことがあります。
受け流せばいいのですが、それができないことがあります。
嫌なことは忘れるのが一番なのですが、忘れるために好きな音楽を聞いたりドラマを見たりライブ、旅行などに行くことでリラックスやリフレッシュをする必要があります。
ストレスが消えない時は、先輩職員や外部のカウンセラーに相談することが大事になります。
どうしてもストレスが解消しない時は、転職する
ストレスの原因が、オーナーだったり会社の風土だとすると変えようがないし管理者に昇進しても待遇に納得がいかない時は他の事業所に転職した方がいいです。
まとめ
- デイサービスの仕事には、デイサービス特有のストレスと介護のストレスがあります
- 業務が時間に追われたら、デイサービスのスケジュールを把握してアクシデントの対応を身につけアクシデントを早く対応できるようになる
- 利用者様の対応は難しいですが、少しづつ覚えて他の利用者様にも対応を応用していき対応の経験値を得ていく
- 職場の人間関係は広く浅くで付き合う方が仕事はできる
- 利用者様の危険行動を予測して対応し、もし転倒や急変があっても迅速に対応できるようにシュミレーションしておく
- 収入や将来を考えながら仕事をすれば将来の不安は払拭されます
- ストレスで体調に支障をきたす時は、専門のカウンセラーに相談した方がいいです
- どうしても、ストレスの原因が解決しない場合は転職した方がいいです
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