現役ケアマネの「おあしす」です。
デイサービスの仕事は、人気の職種ですが人によっては大変だと思われることがあります。
デイサービスでもサービスのタイプによって大変さが変わります。
デイサービスの総合的な大変さやその克服方法を徹底解説していきます。
- デイサービスがきついのは業務の多忙さ、体力的な負担、精神的な負担、人間関係の難しさ、レクレーションの企画です
- デイサービスの種類は、通常のデイサービス、認知症対応型デイサービス、施設に付随しているデイサービス、リハビリ特化型のデイサービスがあります
- デイサービスのやりがいは、利用者様からの感謝の言葉です
- デイサービスの仕事がきついのは、職員の給与水準や労働環境が原因で人手不足だからです
デイサービスの仕事がきつい理由は、業務の種類が多いから
デイサービスがきついのは、多くの仕事を同時進行で決められた時間でしなければいけないプレッシャーがあるからです。
業務の多忙さ
利用者の介助、レクリエーションの実施、送迎、記録作成など、多岐にわたる業務をこなす必要があり忙しくゆっくりしている暇はありません。
体力的な負担
時間に制約がある中で、色々な業務をするので走り回ることが多く体力的な負担が多く疲労が溜まります。
精神的な負担
利用者の機嫌や身体的な不調で対応が日々変わります。また、身体機能が低い方はデイサービス中に転倒の恐れがあります。
安全対策の見守りをしながら記録などの業務をしないといけないので精神的に気が張った状態で仕事をしなければいけません。
人間関係の難しさ
ご本人やご家族からのクレームや職員間のコミュニケーション不足で仲が悪くなったり仕事のストレスが人間関係を難しくさせます。
レクレーションの企画
レクレーションは、利用者様全員が同じ好みとは限りませんし元々レクレーションに参加されない方がいます。
しかも、定期的にレクレーションの内容を変更していかないと飽きてレクレーションをされなくなります。
デイサービスの種類
デイサービスにも種類があります。それぞれのデイサービスで対象者やどれくらいのサービスを提供したらいいか違います。デイサービスのきつさもデイサービスの種類で違います。
デイサービス
通常のデイサービスで、様々な介護度の方が参加されます。
自宅からの送迎、入浴、レクレーション、リハビリ、食事、おやつ、健康管理などのサービス提供をします。
通常のデイサービスは、前述したような大変さがあります。
認知症対応型デイサービス
認知症の診断を受けられた方限定のデイサービスです。
通常のデイサービスのサービスにプラスして見守りや認知症を進行しないようにするためのレクレーションやリハビリをしていきます。
認知症の方は、自由に動かれてリスクがある行動をとられることがあります。歩行が不安定なのに一人で歩かれたり症状が進むと食べてはいけないものを食べたりと問題行動を起こされます。
問題行動を予防するために見守りを重視します。
認知症を進行させないために手足を動かしたり思考をしてもらうレクレーションやリハビリをすることになります。
認知症は種類が4つあり、対応もそれぞれ違います。また、予想外の行動をされることがあるので目が離せません。精神的な負担が大きいのがこのデイサービスの特徴です。
施設に付随しているデイサービス
施設の入居者が同じ建物や近くの建物で利用されるデイサービスが施設に付随しているデイサービスです。
送迎が簡単で入居者のみの利用なのでやりやすいデイサービスになります。
通常のデイサービスと同じサービスを提供します。
施設に付随しているデイサービスは、施設介護をすることがあります。デイサービスを利用されている方以外の施設入居者に何かあれば駆けつけることもあります。
施設入居者とは、親しい間柄になりやすいのでデイサービスでも仕事がやりやすいです。
リハビリ特化型のデイサービス
通常のデイサービスと違うのは、利用者が軽介護度で介護度が重度化しないようにレクレーションというよりはリハビリに重点を置いたデイサービスです。
筋トレマシンやエアロバイクなどの運動機器や運動を通じて身体機能を維持向上をしていきます。
比較的に身体的にも精神的にもしっかりされているので介護をされることや年寄り扱いをすると機嫌が悪くなることがあります。
また、高齢者の身体機能を向上することは難しいのですが現役時と同じくらいに身体機能を向上したいなどの考える方がいらっしゃいます。
リハビリの知識がないとそういったサービス面の不満を払拭することができなくなります。
デイサービスの1日の流れ
デイサービスの典型的な1日の流れをご紹介します。
- 8:30朝礼し送迎に向かう
送り事項を確認して利用者様を迎えにいきます
- 9:00施設に到着しバイタル測定をする
バイタルを確認して健康チェックをします
- 9:20軽い体操で体をほぐす
ラジオ体操などの体操をします
- 9:30レクレーション
色塗り、パズル、脳トレドリル、手芸など
- 9:45入浴
入浴したい方は、入浴していきます
- 9:45リハビリ
レクレーションや入浴をされている合間にリハビリをしていきます
- 12:00昼食
1日型のデイサービスは昼食がでます
- 13:00午睡
昼寝や自由時間になります
- 14:00全体レクレーション
クイズや運動系の全員参加のレクレーションをします
- 15:00おやつ
ちょっとしたお菓子を提供したりします
- 16:00送迎と後始末
送迎し送迎しない職員は後片付けや掃除をします
デイサービスのやりがいは、利用者様からの感謝です
仕事だから大変なことも多いです。しかし、仕事を継続するにはやりがいが必要です。
デイサービスに限らずですが、利用者様からの感謝の言葉は嬉しいものです。
では、利用者様はデイサービスの何に感謝されるのでしょうか?
- 外出の機会になる
- 家族の介護負担が減る
- 体を動かす機会になる
- 入浴することができる
- 食事をすることができる
デイサービスの課題は、人手不足です
デイサービスの仕事をキツくさせているのは、業務の多忙さで突き詰めると人手不足です。
介護事業所も利益が出ないと人員を増加することはありません。
介護事業所が利益を出すには、職員のスキルアップや業務効率化、処遇改善加算などの取得や仕事のマニュアル化で収益をあげることです。
職員のスキルアップ
介護系資格の取得以外にも利用者対応や家族対応から身体介助の技術、レクレーションの運営など一人に業務が集中しないように誰でも同じことができるようにスキルアップすることが必要です。
業務効率化
レクレーションは種類を多くストックしておかないと利用者様も飽きてしまいます。また、色々な刺激を利用者様に体験してもらいたいのでレクレーションの種類は多い方がいいです。
しかし、職員からするとレクレーションの準備は負担になり後回しになることが多いです。
色々なレクの種類をストックした上で運用しやすいようにすると職員の負担が減り、他の仕事をすることができます。
レクレーションに限らず業務をマニュアル化したり、職員の教育体制を作れば少ない人数でも出来る職員に仕事が集中せずデイサービスの職員全てが効率的に業務をできます。
処遇改善加算などを取得して介護事業所の収益を上げる
介護事業所の収入は介護報酬が主です。収益を上げなければ人員を増やすことができないです。意外と加算を否認される等の理由で難しそうな加算を計上しないことがあります。
また、加算を取るための人員配置や制度作りができず基本的な加算の取得に留まります。
出来るだけ加算を取れるようにしなければ職員の給与水準が上がらずに人も集まらない悪循環になります。
まとめ
- デイサービスは、日中で仕事が終わる介護の職場で人気があります
- 人気のあるデイサービスでも、給与が低い等の理由で人手不足です
- 人手不足のために業務が多忙になったりレクレーションの準備や入浴介助をすることになり仕事がきつく感じられます
- 人手不足を解消するには、職員のレベルアップ、業務効率化、事業所の収入アップで職員の給与水準を上げられる環境を作る必要があります
- デイサービスにも種類があり種類ごとに大変さが変わります
- 職場が大変だとコミュニケーションが希薄になり人間関係が難しくなります
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