現役ケアマネの「おあしす」です。
介護業界は、人不足です。やり手がいないのも確かです。
しかし、やりがいがあるのも介護業界です。
引くて数多の介護業界ですが、就職するにしてもいい職場があれば悪い職場もあります。
就職するにも転職するにも悪い職場に当たらないためには、介護求人を見極めなければいけません。
元気にストレスなく介護の仕事をするには、自分にとってもいい職場でなければいけません。
いい職場を探すには、いい職場である介護求人を見極めなければいけません。
介護求人の見極めをして後悔しない介護転職をしましょう。
- 「介護求人の見極め方」とは、自身の希望や条件、適性に合ったより良い介護求人を見つけるための知識・スキル・行動のことです
- 表面的な条件だけでなく、職場の雰囲気、理念、キャリアパスなどを多角的に見抜く
- ミスマッチ防止、キャリアプランに合った職場選択、より良い労働条件、長期的な就業、仕事の満足度向上に繋がる
- 求人情報の徹底分析とは、募集要項、仕事内容、施設・事業所の情報、ホームページ等で職場のイメージを確認します
- 職場研究の徹底とは、第3者の情報である口コミ、SNS、業界団体の情報を分析することです
- 面接や職場見学で直接、職場の情報を取得します
- 転職した職場が、最後の場所かそれともキャリアの一部かで見るべきポイントが違います
- 長く働くなら経営理念、法令遵守などの施設運営の理念、キャリアップ支援、職場の人間関係をみなければいけません
- 短期的な就職ならキャリアアップの制度があり自分が身につけたいことが学べるかが重要です
- 転職活動先での質問は、やる気があると見られますし就職後のミスマッチを防ぎます
介護求人の見極めは、多角的な視点が必要です
- 給与
- 勤務時間
- 職場の雰囲気
- 理念
- 教育体制
- キャリアパス
- 将来性
多角的な視点から求人の本質を見抜くことが重要となります。
- ミスマッチを防ぎ、早期離職のリスクを軽減できる
- 自身のキャリアプランに合った職場を選べる
- より良い労働条件や待遇を得られる可能性が高まる
- 安心して長く働ける環境を見つけられる
- 仕事への満足度を高め、充実した介護ライフを送れる
介護求人を見極めることで多くのメリットを受けることができます。
求人情報の徹底分析
転職サイトや施設のホームページに掲載されている情報は、あくまで一部です。しかし、公開されている情報の中にも、職場の実態を知るための重要なヒントが隠されています。ここでは、求人情報を隅々までチェックし、疑問点を見つけるための具体的なポイントを解説します。
募集要項の確認で曖昧な表現に注意
雇用形態
正社員、契約社員、パート・アルバイトなど、自身の希望に合った雇用形態かを確認しましょう。契約社員の場合は、正社員登用制度の有無や実績も確認しておくと良いでしょう。
給与
月給だけでなく、基本給、各種手当(夜勤手当、資格手当、残業手当など)の内訳、賞与の有無と支給実績(年何回、過去の支給額など)を確認しましょう。「当社規定による」といった曖昧な表現には注意が必要です。
勤務時間
シフト制の場合は、具体的なシフトパターン、休憩時間、夜勤の頻度などを確認しましょう。残業の有無や平均残業時間も重要なポイントです。
休日・休暇
年間休日数、週休2日制の有無、有給休暇の取得率などを確認しましょう。育児休業や介護休業の取得実績も参考になります。
待遇・福利厚生
社会保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)の加入状況、交通費の支給(上限額や支給方法)、退職金制度の有無、住宅手当や扶養手当の有無などを確認しましょう。資格取得支援制度や研修制度の充実度も、キャリアアップを目指す上で重要な要素です。
求人票で注意すること
- 給与の内訳が明確に記載されているか?
- 残業手当は別途支給されるか?固定残業代の場合は、時間数と超過分の扱いを確認しましょう。
- 年間休日数は自身の希望と合っているか?
- 福利厚生の内容は充実しているか?特に、長く働く上で重要な制度(育休・産休、介護休業など)の有無と利用実績を確認しましょう。
仕事内容の詳細は具体的な業務範囲を把握する
体的な業務内容
食事介助、入浴介助、排泄介助といった身体介護だけでなく、レクリエーションの企画・実施、記録業務、家族との連携など、具体的な業務範囲を確認しましょう。
対象となる利用者
高齢者、障がい者、認知症の方など、どのような方を対象とした介護を行うのかを確認しましょう。
人員体制
介護職員の配置基準や、実際に勤務する時間帯の職員数を確認しましょう。人員体制が整っているかは、業務の負担や質の高さに影響します。
仕事内容で注意すること
- 自身の経験やスキルを活かせる業務内容か?
- 体力的な負担が大きい業務はないか?
- 興味のある分野の介護に携われるか?
- 夜勤体制やオンコール体制はどうなっているか?
施設・事業所の情報は、理念や特徴を知る
施設の種別
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、デイサービス、訪問介護事業所など、施設の種別によって介護の内容や働き方が大きく異なります。それぞれの特徴を理解し、自身の希望に合った施設を選びましょう。
施設の理念や方針
施設のホームページなどで、どのような理念や方針を持って介護サービスを提供しているかを確認しましょう。共感できる理念を持っている施設は、働きがいを感じやすいでしょう。
施設の規模や設備
入居定員や従業員数、居室の種類、共用設備などを確認しましょう。
運営会社の情報
運営会社の安定性や経営状況も、長く働く上で重要な要素です。
施設・事業所の情報で注意すること
- 施設の理念や方針に共感できるか?
- どのような介護サービスを提供しているか?
- 職場の雰囲気は自分に合いそうか?
写真や動画の確認して職場の雰囲気を掴む
求人サイトや施設のホームページに掲載されている写真や動画は、職場の雰囲気を知るための貴重な情報源です。
職場の様子
施設の建物や設備だけでなく、職員がどのように働いているか、利用者とどのように関わっているかなどを確認しましょう。
職員の表情
職員が笑顔で働いているか、活気があるかなど、職場の雰囲気を読み取りましょう。
写真や動画を見た時に注意すること
- 清潔で明るい環境か?
- 職員同士のコミュニケーションは活発か?
- 利用者と職員の関係性は良好か?
企業研究は、第三者の情報を活用
求人情報やホームページの情報だけでは、職場の実態を完全に把握することは難しい場合があります。第三者の情報も積極的に収集し、多角的に企業を評価しましょう。
転職・求人サイトの口コミで経験者のリアルな声を聞く
転職・求人サイトには、実際にその職場で働いた経験のある人たちの口コミが掲載されていることがあります。給与、労働時間、人間関係、キャリアパスなど、リアルな情報が得られる可能性があります。
- 口コミは個人の主観的な意見であるため、鵜呑みにしすぎないようにしましょう
- 良い口コミだけでなく、悪い口コミにも目を向け、総合的に判断しましょう
- 古い情報である可能性もあるため、投稿時期を確認しましょう
企業の評判サイトで客観的な評価を参考にする
企業によっては、社員による評価や企業の評判に関する情報が掲載されているサイトがあります。企業の組織体制、企業文化、福利厚生など、より客観的な情報を得るのに役立ちます。
- 情報が古い場合や、一部の意見が誇張されている可能性も考慮しましょう
- 複数のサイトの情報を比較検討することが重要です
SNSの活用で最新の情報をチェック
企業の公式SNSアカウントや、実際に働いている人のSNS投稿などをチェックすることで、企業の最新情報やリアルな雰囲気を知ることができます。
- SNSの情報は発信者の意図が反映されている可能性があるため、注意深く確認しましょう
- 個人情報やプライバシーに関わる情報には配慮しましょう
業界団体の情報で専門的な視点から評価する
介護業界の団体が公開している情報や、施設・事業所の評価情報などを参考にすることもできます。専門的な視点からの評価は、求人を見極める上で貴重な情報源となります。
- 都道府県や市町村の介護保険課のホームページ
- 全国老人福祉施設協議会などの業界団体のホームページ
- 第三者評価機関による評価結果
応募・面接で直接質問し疑問を解消
気になる求人があれば、積極的に応募し、面接の機会を活用して疑問点を直接質問しましょう。
応募書類の作成で熱意と適性を伝える
履歴書や職務経歴書は、あなたの第一印象を決める重要な書類です。介護の仕事に対する熱意や、これまでの経験で培ってきたスキル、応募先の施設・事業所でどのように貢献できるかを具体的に記載しましょう。
- 誤字脱字がないか、丁寧に作成されているかを確認しましょう
- 自己PRでは、具体的なエピソードを交えながら、自身の強みをアピールしましょう
- 自己PRでは、具体的なエピソードを交えながら、自身の強みをアピールしましょう
事前準備で質問リストを作成する
面接では、事前に準備しておいた質問リストを活用し、気になる点を積極的に質問しましょう。
労働条件について
- 試用期間の有無と期間、試用期間中の労働条件について教えてください
- 残業は月に平均何時間程度ありますか?
- 有給休暇は取得しやすい環境ですか?
- 夜勤体制について詳しく教えてください(回数、人数など)。
仕事内容について
- 入職後の具体的な業務の流れを教えてください
- どのような研修制度がありますか?
- チーム体制で働きますか?
- 記録業務はどのように行っていますか?(手書き、電子カルテなど)
職場の雰囲気について
- 職場の年齢層や男女比を教えてください
- 職員間のコミュニケーションは活発ですか?
- どのような雰囲気の職場ですか?
- 入職前に職場見学は可能ですか?
キャリアパスについて
- キャリアアップの制度はありますか?
- 資格取得支援制度はありますか?
- どのような研修制度がありますか?
その他
- 現在、どのような課題を抱えていますか?
- どのような人材を求めていますか?
面接時のチェックポイントは、雰囲気や職員の様子を観察する
面接では、質問をするだけでなく、施設の雰囲気や職員の様子を観察することも重要です
- 受付スタッフの対応は丁寧か、スムーズかなどを確認しましょう
- 施設内の様子は、清潔に保たれているか、明るい雰囲気かなどを確認しましょう
- 面接官の対応は、質問に対して丁寧に応えられているか、誠実な印象を受けるかなどを確認しましょう
職場見学で入職前にリアルな環境を体験する
可能であれば、応募前に職場見学をさせてもらいましょう。実際に働く環境を見ることで、求人情報や面接だけでは分からない多くの情報を得ることができます。
見学時のチェックポイントは、五感で感じる職場のリアル
- 施設の整理整頓が行き届いているか、清掃はきちんとされているかなどを確認しましょう
- 利用者の表情は明るいか、穏やかに過ごしているかなどを観察しましょう
- 職員の動きは、 忙しそうにしているか、余裕を持って働いているかなどを確認しましょう
- 職員と利用者、職員同士のコミュニケーションが円滑に行われているかを確認しましょう
- 介護に必要な設備は整っているか、安全に配慮されているかなどを確認しましょう
- 護施設特有の臭いが気になるかどうかを確認しましょう
積極的に質問し疑問点を解消する
職場見学は、入職前に疑問点を解消する最後のチャンスです。遠慮せずに気になることを質問しましょう。
- 1日のスケジュールを教えてください
- どのような研修に参加できますか?
- 職場の自慢できるところは何ですか?
- 逆に、大変なところは何ですか?
- 一緒に働くことになる職員の方を紹介してもらえますか?
労働条件以外の要素で長く働くために重要な視点を確認する
給与や休日といった労働条件だけでなく、長く働き続けるためには、以下の要素も考慮することが重要です。
キャリアアップの可能性があり、目標を持って働ける環境か
介護の仕事を通して、どのようなスキルを身につけたいか、将来的にどのようなキャリアを目指したいかを考え、それが実現できる環境かどうかを確認しましょう。
- 職員の年齢層や構成
- 職場の雰囲気(面接や見学で感じる印象)
- 職員間のコミュニケーションの様子(見学時に観察する)
法令遵守の意識があり、安心して働ける職場か
労働基準法などの関係法令を遵守しているかどうかも、重要なポイントです。
- 残業代は適切に支払われるか
- 有給休暇は取得しやすいか
- ハラスメント対策は講じられているか
経営理念・ビジョンへの共感し、やりがいを持って働けるか
施設の経営理念やビジョンに共感できるかどうかは、仕事へのモチベーションややりがいにつながります。
- 施設のホームページや面接で理念やビジョンについて確認する
- どのような介護サービスを提供したいのか、自身の考えと合致するかどうかを検討する
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