現役ケアマネのおあしすです。
特養は、介護職の中でも待遇が良く人気のある職場です。
しかし、入居者の介護度が重いことや経験が必要なことから特養の仕事が覚えられないということがあります。
特養で働き続けるために仕事が覚えられない理由と仕事を効率的にする方法を解説します。
特養の仕事を覚えにくい理由は、専門知識が必要で業務が複雑です
特養は、在宅介護サービスの全てを施設でした上に介護度が高く入居者一人一人の状況に合わせたケアをしなければいけないので覚えることが多いです。
専門用語が多い
医療や福祉に関する専門用語が数多く登場し、理解に時間がかかる。
例えば、
胃ろうをしているので食事は何時にしなければいけないし衛生管理はどうするか
バルーン留置しているので何時に尿測したらいいか
たん吸引は、誰がどうするか
色々な専門知識と対応方法を知らなければいけません。
また、様々な特定疾病で入居されているので病気の知識や薬の知識も必要になります。
業務内容が複雑
入浴介助、食事介助、排泄介助など、身体介護だけでなく、レクリエーションや記録業務など、多岐にわたる業務をこなさなければならない。
訪問介護なら掃除洗濯、調理の生活援助と入浴や排泄介助の身体介助をすればいいです。
通所介護ならレクレーションや入浴介助、リハビリをすればいいです。
ショートステイは、施設に近いですが短期の泊まりのサービスです。訪問介護や通所介護には泊まりの業務はありません。
つまり、すべてのサービスを施設でしなければいけないし職員はすべての業務をできなければいけません。
実は、特養やその他の施設と訪問介護と通所介護では総合的な介護サービスか部分的なサービスかで分かれます。
特養は、施設なので業務内容が多岐になり覚えることが多いです。
利用者一人ひとりの状況が異なる
利用者一人ひとりの身体状況、性格、病歴、ADL、過去の経験などが異なり、それに合わせた対応が必要となる。
人材不足
職員の数が足りず、一人あたりの業務量が多くなりがちです。職員数がゆとりのある職場は少ないので効率的に仕事をする必要があります。
精神的な負担
利用者の容態の変化や、家族からの相談など、精神的な負担が大きいです。
特養の仕事を覚えるには、改善をしなければいけません
仕事を覚えられない理由に対する具体策を計画的に実施することで業務は改善されます。
特養の仕事を覚えられない理由は、経験知識と研修の不足等
特養の仕事は、初心者というより中級者向けです。経験知識がある程度あり、介護の業務を効率よくできる能力が必要です。
知識不足
専門用語や業務内容に関する知識が不足している。どうしても長く働いていたり、学校で教育を受けていないと専門用語は分かりません。
そして、業務内容も経験が無いと効率よく進めることは困難です。
経験不足
実務経験が少なく、OJTや研修の機会が少ない。まず、指導ができないことが多いです。
見て覚えることも大切ですが、新人が覚えているか確認することも必要です。
OJTは仕事をしながら教える研修手法です。仕事を見せて、やらせて、確認をしないと本当に新人が仕事を覚えているかは分かりません。
情報整理
情報が整理されておらず、マニュアルがないのでどうやって仕事を進めていくか分かりません。
毎回、先輩職員を探して教えてもらうのも効率が悪いです。
質問しにくい環境
上司や先輩に質問しにくい雰囲気がある。いつも職員不足の施設は、先輩職員に余裕が無く新人や仕事が分からない職員のフォローができていません。
新人は下手に話しかけると怒らせたり、先輩職員の仕事を邪魔してしまうのではと考えてしまいます。
特養の仕事が覚えられない時の対策は、本人と施設で一緒にする
仕事が覚えられないのは、本人と施設に問題があります。
職員だけでなく施設も努力することで仕事は覚えることができます。
知識不足の改善策
- 専門書やマニュアルを熟読する
- 先輩職員に質問する
- 研修に参加する
- 専門用語の辞書を常備する
施設は、マニュアルや研修、質問できる環境を用意する必要がある。
経験不足の改善策
- OJTを積極的に受け、先輩の業務を補助する
- シミュレーション研修に参加する
- 積極的に業務に携わる
- 自分が経験していない特変に参加する
よくある特変は、転倒骨折、血圧低下、高血圧、喉の詰まらせる、喀痰吸引などです。
経験しておけば次回の特変では、慌てなくて済みます。
情報整理の改善策
- マニュアルや記録を分かりやすく整理する
- タスク管理アプリを活用する
- メモを取る習慣をつける
家族からの伝言や予定をメモに書いたり、状態をメモすることは多くあります。すぐにメモを取れるように筆記具は、持ち歩きます。
タスク管理アプリを毎回起動するわけにはいきませんが、午前午後で予定を立てておけばスムーズに業務をすることができます。
質問しにくい環境の改善策
- 質問しやすい雰囲気を作る
- 質問の仕方を考える
- 同僚と協力し、問題を解決する
本人と施設が協力して職員が成長するように環境を整える必要があります。
特養の仕事を覚えるには、行動計画を立て実行することです
短期目標、長期目標を立てて具体的な行動を予定します。
できるなら、1日の予定を立てると無駄なく1日を過ごすことができます。
そして、目標や行動に対する評価をすることで成長でき仕事を覚えることができます。
特養の仕事が覚えられないあなたをサポートするツール
特養の仕事が覚えられないという悩みを解決するために、様々なツールを活用することができます。
タスク管理アプリ
Todoist、Trelloなど、タスク管理アプリを活用することで、やるべきことを可視化し、効率的に作業を進めることができます。
メモアプリ
Evernote、Google Keepなど、メモアプリを活用することで、業務中に思いついたことや、先輩から教わったことを記録することができます。
マニュアル
各施設で作成されているマニュアルを熟読し、業務内容を理解しましょう。
研修制度
施設によっては、新入職員向けの研修や、専門的な知識を習得するための研修が実施されています。積極的に参加しましょう。
まとめ
- 特養の仕事は多岐に渡っているので覚えることが多く、すべての仕事を覚えるのは大変です
- 特養の仕事環境は、特別でなく他の介護施設でも仕事を覚えにくいです
- 仕事が覚えられないのは、知識、経験不足、情報整理、質問しにくい環境だからです
- 仕事を覚えられないのか、覚えにくいのかで対策は違ってきます
- 仕事が覚えられない時は、メモを取ったり研修に参加したり、専門書を読んだりネットの動画を見たりしてスキルアップをする
- 仕事が覚えにくい時は、施設がマニュアルを作ったり研修の機会を作るなどして職員教育を見直すべきです
- 仕事をする時は、目標を作り行動していくことで成長し仕事を覚えていくことができます
- 1日の計画を立てることで充実した1日を過ごすことができます
- 特養の仕事ができたら訪問介護、通所介護、ショートステイ、施設介護ができます
- 無理なく計画を立てて日々成長することが大事です
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