高齢者が介護サービスを利用して生活する方法を現役ケアマネが解説

介護の選び方

現役ケアマネの「おあしす」です。

高齢者になるとできないことが増えます。しかし、介護施設に入所することは避けたいと考える方が多いと思います。

なんとか一人暮らしまたは、家族との同居で生活するには、介護サービスの利用を検討しなければいけません。

できることもあるができないこともあり困っている方の介護サービス選択の考え方を解説します。

できないことを補助するために介護サービスを利用する

何ができないから自宅で生活ができないかを考えます。

洗濯、掃除、調理ができない場合は、訪問介護を利用してヘルパーさんにそれらをしてもらいます。

歩行ができない、体が動かない場合は、デイサービスかデイケアを利用します。

自宅で入浴ができない場合は、デイサービスを利用します。デイサービスを利用できないほど体力低下していたら訪問入浴、訪問介護による入浴サービスを利用することになります。

歩行が不安だが買い物をしたいと訪問介護で買い物の付き添いをしてもらったり役所や病院に一緒に付き添ってもらうこともできます。

ただし、介護度や家族の同居により利用ができないサービスもあります。まずは、担当のケアマネージャーに相談することをおすすめします。

サービスを受けるには介護認定が必要です

介護保険のサービスを利用するには、介護認定が必要です。

すでに介護認定を取得されている方はいいのですが、介護認定を取得されていない方は住所の管轄の地域包括支援センターか市役所の介護福祉課に相談してください。

介護認定は、介護認定申請してから2ヶ月弱で介護認定の結果が通知されます。

介護認定取得まで時間がかかりますので介護サービスを利用する際は、余裕を持って予定を立てましょう。

自宅で生活したい方が利用する介護サービス

自宅で暮らすことを考えると利用する介護サービスの種類は限られます。基本的な介護サービスをご紹介します。

デイサービスやデイケア

デイサービスやデイケアでは、入浴、食事、リハビリテーション、サービス利用中に必要な介護を受けることができます。

デイサービスの運営は法人で、デイケアの運営は医療法人です。デイケアでは医師の指示によりリハビリテーションを受けられます。

デイサービス等のサービスは、介護度によって週に利用できる回数が決まってきます。自己負担を払えば毎日通えるわけではありません。

入浴は、希望者だけですので入浴予定の方は入浴道具を準備します。食事は、デイサービス等の利用時間がお昼をまたぐ時は、有料で出されます。

訪問介護

ヘルパーさんと言われるのが訪問介護です。

昔は、食事、掃除、洗濯、自宅での入浴、おむつ交換など色々なことをしてくれていました。

現在は、家族が同居していると生活援助と言われる食事、掃除、洗濯はヘルパーはすることができません。同居家族が、介護認定を持っていたり障害認定を持っていると例外として認められます。

一人暮らしか介護認定等を持っている家族がいるとヘルパーは生活援助をすることができます。

家族が介護認定を持っていなければ入浴やおむつ交換などの身体介護に限定されています。

身体介護の中には、病院への付き添いや買い物などの外出の付き添いをしてもらえますが家族ができる時はしてもらえません。

福祉用具のレンタル

介護ベッドや椅子の上に置く低反発マット、浴室専用のチェア、ベッド横の手すりなどの福祉用具をレンタルすることができます。

車椅子や電動の車椅子なども介護度によってレンタルができます。介護保険は1割負担なのでレンタルなら月に1000円しないぐらいでいろいろなものがレンタルできます。

高齢者は、なかなか体力をアップすることはできませんので生活空間を過ごしやすくすることも大事です。

ショートステイ

ショートステイとは、介護施設に泊まるサービスです。

一人暮らしだと利用することはないですが、家族が同居している場合はよく利用されています。

高齢者がショートステイで泊まっている時が家族の介護休息になります。

自宅で生活するには、家族の協力が不可欠ですが介護は相当体力を消耗します。ショートステイで利用者も安心して過ごし介護者も休むことができます。

まとめ

  • 歩きが良くない場合は、デイサービスやデイケアでリハビリテーションを受けます
  • 一人暮らしので料理、洗濯、掃除、入浴、外出ができない場合は、訪問看護を利用します
  • 家族と同居している方は、訪問介護で生活援助や外出の支援を受けることが難しいです
  • 福祉用具のレンタルで介護ベッド、手すり、車椅子などがレンタルできます
  • ショートステイは、同居家族の休息を確保するために利用する面があります
  • 介護保険のサービスは、ケアマネージャーがケアプランを作成することで受けることができます
  • 介護保険のサービスは、介護度によって利用限度がありますのでケアマネージャーに優先事項を伝えてケアプランを作成してもらってください

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